酒田市長 矢口明子様
初めてのご連絡となります。私、鈴木和幸はNPO法人クリーニング・カスタマーズサポートの代表を務めております。
今回、酒田市長であられる矢口様に対し、一つ重要な要望を申し上げるためにご連絡させていただきました。それは、かつて酒田市内の庄内米歴史資料館に展示されていた、等身大の女性が米俵を五俵も背負っている人形について、今後一切展示しないでいただきたいというものです。
数年前に私が酒田市を訪れ、資料館を見学した際、その人形を目にした瞬間、衝撃を受けました。その人形はまさに女性蔑視の象徴であり、世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、調査対象144カ国中111位だった日本の現状を如実に示していると感じました。
この人形を見ると、まず思うのは、米俵五俵という異常な重さの荷物を女性に背負わせること自体が、女性蔑視そのものであるということです。昔、女性が米俵を運んでいたことは事実かもしれませんが、五俵というのは到底あり得ない。そのような過酷な労働の光景を見ること自体、不快感を覚えます。
次に、米俵五俵というのは実際には300キロの重さがあり、そんなものを運べる女性がいたとは到底思えません。過去に女性が米俵を五俵背負ったという記事を見せてもらったことがありますが、そのうち二俵は中身が「もみがら」だったとのことでした。現実には不可能な重労働を労働者に強いることは、まさにブラック企業の手法そのものです。
私は、この人形の存在が現実の問題を引き起こしていると感じています。酒田市に本社を置くある企業では、女性を深夜まで働かせ、現実的には達成不可能な仕事量を従業員に押し付け、それがマスコミに取り上げられるなど、問題となっています。
私が最近調査したところ、現在庄内米歴史資料館は市の管理下にあり、閉館しているとのことでした。市役所文化政策課に問い合わせたところ、再開館した際にその人形を再び展示するかどうかは現在検討中とのことでした。このまま展示しない方が良いと思いますが、検討中とのことなので、展示しないよう強く要望いたします。
ただし、歴史ある酒田市のことですから、このような展示物を展示する何か特別な理由があるのかもしれません。そのような納得できる理由があるのであれば、ぜひとも教えていただきたいと思います。
突然のご連絡、またその内容については何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
※こういった要望をする当NPOの方針について、詳しい説明が必要であるということでしたら、ご説明いたしますので、どうぞご連絡下さい。また本件に関し、何らかの回答をいただければありがたいです。
2024年7月24日
福島県須賀川市影沼町247番地
NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート 代表 鈴木和幸
(0248)73-2332
http://npo.cercle.co.jp/
このようなご連絡を2024年7月に酒田市長宛にしております。2024年10月30日現在、酒田市から連絡、返事等はありません。