第二回・特撮工房詳報

第二回・特撮工房詳報

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 2月23日、須賀川中央公民館において、サークルシュワッち主催の第二回特撮工房が行われました。

 特撮工房は、地元須賀川市周辺から、第二の円谷英二となるべき人材を輩出すべく、子供の頃から映画における特殊撮影を知ってもらおうと、子供達を呼んで特殊撮影を学んでいくという、全国に例を見ない面白い催しです。

 第1回は昨年、やはり中央公民館で行われ、この時は「日本沈没」、「連合艦隊」等の特技監督で知られる中野昭慶氏に来ていただき、ビデオカメラで特殊撮影に関する講義と実際の撮影を指導していただきました。

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 第2回は地元須賀川市で、怪獣の造形家として活躍される酒井ゆうじ氏に来ていただき、造形用の特殊な粘土を使い、怪獣を造形するという子供達には親しみやすい企画になりました。

 今回、定員30名という事でしたが、応募者が応募開始初日から殺到し、すぐに締め切りましたが、結局定員をオーバーする38名で開催することになりました。参加者の多くは父兄同伴で、お父さんお母さんも一緒になって楽しむ親子ふれあいの場という趣もありました。

 

 特撮工房は、まず最初に私(鈴木)が、地元須賀川が生んだ特撮の神様・円谷英二氏の事を子供達に説明し、ビデオを交えて特殊撮影について語りました。次に、サークルシュワッちのメンバーが、実際の特殊撮影を模倣していくつかのパフォーマンスを行いました。

 まず、操演は、飛行機を裏返しに吊し、カメラを逆さまにして空を飛んでいるような映像を作り出しました。次に上 の部分をろうで作った鉄塔の模型を出し、ドライヤーの熱をあてて、徐々に溶けてゆく様子を実演、最後には水槽に水を入れたものを出し(これは実は下の方が 塩水、上部が普通の水)、ここに絵の具を垂らして、雲の様子を表現しました。

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(鉄塔を曲げようとするシュワッちのメンバー)

 次にメインの酒井先生登場です。自己紹介の後、参加者が思い思いに怪獣を造形していきました。なかなか凝った怪獣を作った子、思い通りにいかなくて残念がる子など様々でしたが、酒井先生も熱心に指導し、有意義な一日になった様です。

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 (講師の酒井ゆうじ先生)

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 (雑感)このイベントが最初企画されたとき、私(管理人)はあんまり賛成できない旨を後輩のJCメンバー(シュ ワッちのメンバーでもある)に言ったことがある。特撮のような技術を子供に教えるというようなことは、どこでも聞いたことがないし、だいたいつい最近まで 「怪獣というものは中にひとが入っている」という事を知らなかった子供に、特撮などと言ってもわからないだろう、と考えていたのだが、第2回目は応募者が 殺到し、あっという間に満員になってしまった。市民の関心が高まっている証拠だが、このイベントを支えるのは、まずメンバーが非常に情熱的であること、そ して、1、2回とも先生が高名な方々なのに、子供達に非常に丁寧に指導してくれることである。中野監督も子供を相手に真剣な顔で教えていたし(何という もったいない事だと思った。)、今回も地元の酒井先生が非常に丁寧に教えてくれるので、子供達も大喜びだった。怪獣の作り方を、本当に怪獣の造形をしてい る先生に手取り足取り教えてもらえる子供は嬉しくて当然である。

 2回目が応募者多数なのは、1回目の話を聞きつけた父兄がたくさんいたものだと思われるが、こういう活動を継続して行うふんばりは偉いと思った。

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(お昼はちゃんとお弁当も出た)