福島県須賀川市は特撮の神様、円谷英二氏の出身地です。街では1980年代から地元青年会議所が中心となって故郷の偉人、円谷英二を称える活動を行ってきました。現在でも4月中旬頃に「ウルトラファミリー大集合」というイベントショーが続いていて、子供達に喜ばれています。
2011年の震災後、この活動が劇的に加速されました。須賀川市はM78星雲と「姉妹都市」になったというし、街中にはウルトラマンや怪獣が立ち、空港は円谷英二記念館のようになっています。ここではそういう状況を紹介したいと思います。
須賀川駅の前には、このような像が建っています。なかなかユニークな作りです。
円谷英二氏の生家には、このようなモニュメントが以前よりありました。このモニュメントを囲むように、メインストリートに怪獣達が登場しています。
第一弾は写真のウルトラマン、ゴモラの他にウルトラセブン、エレキングが出現しました。場所は繁華街の中、酔った通行人をにらみつけるようにゴモラがいます。かなりリアルな作りですが、1体300万円するそうです。
第二弾は街中より駅寄りの地域に写真のウルトラマンジャック、ベムスターの他、ゾフィー、ゼットンがいます。「帰ってきたウルトラマン」は英二氏没後の作品なんですが・・・。ともかく、こういうモニュメントは今後も増えると聞いています。
一方、市街地にある福島空港も、さらにすごい展示物でいっぱいです。東日本大震災によりソウル便、上海便がなくなり、今では札幌便、大阪便しかなくなってしまった寂しい福島空港の劣勢を挽回すべく、ウルトラマンや怪獣達が大活躍しています。
空港玄関では、でっかいウルトラマンマックスが客を迎えます。
表にはビートルと、これは珍しいミニビートルが並んで展示されています。約二分の一のスケールです。
空港内には、懐かしの怪獣達もいます。ジラースは「ゴジラじゃん」と、50年間変わらぬツッコミを子供にいれられています。
このような、私たちの世代にはよくわからないヒーロー達もいます。
こんな車も・・・
飛行機出発の時間を待っている人たちを、この様に大きなウルトラマンが見下ろしています。まるで旅の安全を願っているようです。
この他、須賀川市内は朝の7時にはウルトラセブンのテーマが流れ、5時半には「帰ってきたウルトラマン」の主題歌が流れます。いろんなことがある須賀川市にぜひおいで下さい。